バンコクでPM2.5が蔓延しています。
大気汚染が深刻化しているバンコクでは、短期旅行者はもちろん現地に滞在している方も注意が必要です。
しかし、バンコクの現状を見てみると、全く対策していない人がほとんど。
この記事では
- PM2.5ってそもそも何?
- 何がどう健康に悪いの?
- 特に注意するべき人は?
- 具体的な対策方法は?
などの疑問を解消します。
人によっては、大病の元になることもあるので、本記事を読んでPM2.5に対する知識をつけてくださいね。
本記事の内容
\この記事の結論/
- PM2.5は肺に入り込む危険な微粒子
- 子供・妊婦・高齢者・病気持ちは注意
- 対策方法:専用マスク・アプリ・外出を控える
バンコクで問題のPM2.5とは?
「PM2.5って危険らしいよね」と軽く考えている方に向けて、基礎知識を解説します。
- PM2.5は髪の毛の1/30サイズの微粒子
- PM2.5は肺の奥深くまで入り込み病気のリスクを高める
PM2.5は髪の毛の1/30サイズの微粒子
バンコクで深刻化している「PM2.5」とは
particulate matter=粒子状物質
のことであり、髪の毛の約1/30ほどの非常に細い微粒子のことを指します。
花粉よりも小さく目視するのはほぼ不可能なため、気にならない方もいるでしょう。
しかし、実際は小さいが故に体に害を及ぼす危険があるのです。
PM2.5に含まれる成分
PM2.5には、以下のような成分が含まれています。
- 炭素
- 硫酸塩
- アンモニウム塩
- ケイ素
- ナトリウム
- アルミニウム
では、なぜこのような成分が微粒子として空気中に蔓延するのかというと、バンコクでは以下のような原因があるとされています。
- 工場から出る煙
- 自動車やバイクの排気ガス
特に現在のバンコクは乾季のため雨が降らず、空気中にPM2.5が舞い続けている状態です。
大気汚染対策が遅れているバンコクでは、非常に深刻な問題と言えるでしょう。
PM2.5は肺の奥深くまで入り込み病気のリスクを高める
PM2.5は非常に細い微粒子であることから、肺の奥深くまで浸透します。
肺にPM2.5が入り込むことが原因で、起こりうる病気は以下の通りです。
- 喘息
- 気管支炎
- 呼吸器系疾患
- 肺がん
- 不整脈
普通に考えて「いただけない」病気ばかりですよね。
日本人観光客の中には「乾季のバンコクは花粉もなくて天気も良くて最高だな〜」なんて言ったりしますが、いやいやそれは間違いですよ。
花粉なんかより深刻な大気汚染が空気中を蔓延していることを忘れないでくださいね。
バンコクのPM2.5被害は想像以上:注意すべき人は?
バンコクのPM2.5事情をもう少し詳しく解説しますね。
PM2.5の基準値とバンコクの現状
実際、バンコクのPM2.5がどれくらい危険なのか知るには、基準値を見れば明らかになります。
- WHO(世界保健機関)が掲げる基準値:25 μg /㎥
- タイ政府が掲げる基準値: 50 μg /㎥
では、現在のバンコクがどれくらいの濃度になっているかというと、、、
はい。最悪と言っていいほど大量のPM2.5が蔓延しています。
- WHOの基準:25 μg /㎥
- バンコクの現状:156 μg /㎥
その差は131 μg /㎥もあります。
WHOの基準値の6倍ですよ。
これを危険と言わずにはいられないでしょう。
※ちなみに「μg /㎥」とは「マイクログラム/立方メートル」を表しています。
>>リアルタイムでバンコクのPM2.5濃度をチェックしたい方はこちら
PM2.5を特に注意すべき人
基本、全員警戒するべきですが、特に注意すべき人は以下の通りです。
- 幼児
- 妊婦
- 高齢者
- 入院患者・持病持ちの人
免疫力が低下している人はPM2.5の被害にあいやすいので、本当に注意してください。
バンコクの中心エリアであるアソーク、プロンポン、トンロー、エカマイ周辺で子供を連れてる方も多いでしょう。
妊婦の方で子供を連れながら無防備に歩いている女性の方をよく見かけますが、子供や自身の健康のためにも早めに対策することをおすすめします。
バンコクでPM2.5の健康被害を防ぐ方法
ということで、ここではPM2.5の健康被害を防ぐための対策法をお伝えします。
- PM2.5対応のマスクを着用する
- アプリで大気汚染度をチェックする
- 外出を控える・外気を遮断する
PM2.5対応のマスクを着用する
最も効果的な防止対策はPM2.5専用のマスクを着用することです。
注意点は専用のマスクを使うこと。
普通のマスクでは粒子が細かすぎて防げないので、必ずPM2.5用に作られたマスクを着用してください。
PM2.5のマスクは「N95マスク」と呼ばれる医療用の製品をおすすめします。
バンコクでは薬局(pharmacy)で入手可能です。
これからバンコクへ旅行の予定がある方は、事前にAmazonなどで購入しておくと良いでしょう。
N95マスク利用時の注意点
N95マスクでPM2.5の対策をする際は、以下のポイントに注意してください。
- マスクは再利用しない
- 顔のサイズに合ったマスクを着用
- 多少息苦しくても密着させること
マスクを1日利用すると、見えない微粒子がびっしり詰まってしまうので再利用は避けてください。
使い方を間違えるとフィルター効果が半減するので、しっかり着用するようにしましょう。
アプリで大気汚染度をチェックする
PM2.5の濃度をリアルタイムで確認する際は、スマホアプリを使うと便利です。
おすすめは「Air Matters」
Air Mattersは、世界180ヶ国の大気汚染状況をチェックできるスマホアプリです。
iPhone、Androidともに利用できるので、事前にインストールしていつでもPM2.5の濃度を確認できるようにしておきましょう。

外出を控える・外気を遮断する
なるべく外出を控えたり、外気を遮断することも対策の1つです。
- 外出を最小限にする
- 窓を閉めてエアコンを利用する
- 空気清浄機を使う
特に子供や高齢者の方は、不要な外出や窓を開けっ放しにすることを控えましょう。
バンコクでジョギングなんてマジで辞めとこう
PM2.5の濃度が基準値を大きくオーバーしている日は、ジョギングや外で運動なんて絶対やめてくださいね。
運動する際はマスクをしないでしょうし、子供と一緒に公園でキャッチボールとかリスキーすぎます。
将来、子供が喘息持ちになったり気管支炎になったら悲しいですよね。
現状、バンコクではPM2.5がかなりの濃度で蔓延しています。
健康な人でも体調を壊してしまう恐れがあるので、上記の対策をしつつ様子を見るようにしてくださいね。
バンコクへ来る際はPM2.5対策を徹底しよう
バンコクは物価も安く過ごしやすいのが魅力ですが、PM2.5の深刻さは大きな問題かなと。
僕自身、バンコクでマスクをしていないと咳き込んだり、風邪を引いたりすることが増えました。
旅行者は睡眠不足や飲みすぎなどで免疫力が低下している方も多いはずです。
そんな状況の中、マスクもせずにPM2.5を沢山吸い込んだら病気になるリスクがあります。
- PM2.5対応のマスクを着用する
- アプリで大気汚染度をチェックする
- 外出を控える・外気を遮断する
バンコクへ来る際は、上記の対策をしっかり講じて健康被害を最小限に留めるようにしてくださいね。