
こんな方に向けて書いています。
僕はフリーランス歴5年目で、2018年からは海外を拠点にノマドとして旅と仕事を両立させる生活を送っています。
過去にはフリーランスとして疲れ切ったこともありました。
そんな背景の僕が、疲れたフリーランスの原因と解決方法を解説します。
本記事の内容
フリーランスが疲れたと感じる原因は?
フリーランスに限らず、疲れたと感じる原因は単純にやりすぎだからと言えるでしょう。
何かをやりすぎている状態が続けば人間誰でも疲れます。(どんなに好きなことでも)ここでは、フリーランスが疲れたと感じる原因を紹介します。
フリーランスが疲れたと感じる原因は大きく分けて
- 単価の安い仕事ばかりしている
- 仕事を請けすぎてパンクする
- 働かない自分に疲れている
という3つに分類することができるでしょう。
単価の安い仕事ばかりしている
駆け出しのフリーランスや営業力が乏しいフリーランスは、単価の安い仕事ばかりで消耗し疲れを感じてしまいます。
労働時間が長いにも関わらず収入が少なければ、精神的にも肉体的にも疲れたと感じるはず。また、単価の安い仕事はフリーランスとしての価値も上がりにくいです。残酷な言い方をすると、クライアントからしても使い捨ての人材みたいな感じですね。
- クライアント:誰でもできる仕事を早く終わらせてほしい
- フリーランス:頑張って仕事をこなす
- クライアント:ありがとう!
- フリーランス:作業したという結果しか残らない
単価の安い仕事には何かしらわけがあります。
しかし、駆け出しフリーランスは自分で消耗戦に突入してまいますし、営業力のないフリーランスは「これが普通」と思ってしまうんです。
物販系のビジネスはクライアントこそいないものの、駆け出しのころはノウハウも少なく価格競争に自分から入ってしまうことも少なくありません。
- 商品が売れない
- 価格を下げよう
- ライバルも価格を下げてきた
こんな感じで消耗してると、1つの商品の利益率がめちゃくちゃ悪くなります。商品リサーチ、仕入れ、出品ページ作成、発送などいくつもの作業があるにも関わらず、手取りが少なければ、そりゃ疲れたって感じるでしょう。
仕事を請けすぎてパンクする
フリーランスの中には仕事を請けすぎてパンク状態になっている人も沢山います。
収入が不安定なフリーランスは、クライアントからの依頼に「No」と言えない人も多いはず。
単価が安いフリーランスの場合、収入を増やすための施策として最初に思いつくのが、沢山仕事を請けることではないでしょうか?
スキルに自信がないフリーランスは、単価を上げる交渉を恐れてしまいがちで、仕事量を増やす方向に進みがちです。
一度立ち止まって考えてみれば分かりますが
能力のないフリーランス→単価の安い仕事を大量に請ける
ということ自体、なかなかハードルが高いと言えます。
なぜなら、能力がないフリーランスが沢山の仕事を請けても捌ききれるわけがないからです。
フリーランスとしてどこまで仕事を請けられるのかを測るための行動としてはアリですが、それ以外の用途にはおすすめできません。
単価の安い仕事の中には、クライアントから求められているレベルが高いものもあるため、楽に仕事が終わるとは限りません。
「こんなに時間かかって完成したのに、時給500円以下か…」
これでは疲れたと感じても無理はないでしょう。
働かない自分に疲れている
ちょっと意外かもしれませんが、働かなさ過ぎて疲れているフリーランスもいます。
というのもフリーランスは自分で働くペースをコントロールできるからです。
「今日はやる気が出ないな」と思えば、休日にすることもできます。
- 8時に起きる予定が気づけば12時だった
- 作業中にYouTubeを長時間見ていた
- 調べごとからネットサーフィンに変わっていた
フリーランスならこういった経験は誰にでもあるでしょう。
しかし、ここで「仕事に戻らなきゃ!」と気づいて即行動に移せないと、時間ばかり過ぎてしまいます。
結果として1日まともに仕事をしなかった自分に萎えて疲れてしまうのです。
フリーランスは主体的に行動しないと収入が減るばかりなので、仕事をこなすだけでなく次の一手を常に考えてなければいけません。
労働者と経営者の視点を同時に持つことが大切なんですね。
フリーランスにも関わらず、自分の欲望に溺れて時間を浪費してしまうと、精神的に不安定になります。
「何にもできてない自分にただただ疲れた…」
以前の僕はこのタイプでした。
疲れたフリーランスがやるべきこと【解決策】
ということで、フリーランスはやりすぎないように工夫をするべきです。
ここでは、疲れたフリーランスに対して具体的な解決策を紹介します。
- 80/20の法則を使って無駄な仕事を排除する
- 見積もりや営業メールはテンプレ化する
- 目先の仕事だけでなく未来の自分へ投資する
80/20の法則を使って無駄な仕事を排除する
1つ目の解決策は80/20の法則(パレートの法則)を使って無駄な案件やクライアントを排除することです。
パレートの法則とは、経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した法則で、ほぼ全ての物事に当てはめられる法則と言われています。
実際、調べてみると仕事、私生活のいずれも80/20の法則が当てはまっていることが分かるはず。
フリーランスの仕事で例えるなら
- 売上の80%は20%のクライアントから受注している
- 成果の80%は費やした時間の20%から生み出されている
- 商品の売上の80%は全商品のうちの20%から生み出されている
という感じですね。
この法則をフリーランス生活に当てはめてみると
- 時間ばかりかかって報酬に繋がっていない仕事
- 労力ばかりかかって生産性のない雑務
- そもそも仕事に関係のないこと
などを、数値と論理的思考であぶり出すことができます。
単価の安い仕事ばかり請けている人でも、パレートの法則を適用すれば「この仕事は切っても良かったんだ」ということに気づくはず。
また、この法則は仕事内容そのものにも当てはまります。自分の作業を振り返って無駄を排除することもできるんですね。
漠然と「疲れた」と感じている状態から、何が疲れの原因になっているのかを究明すれば現状を変えることができます。
注意点は時間がかかることです。本気で集中して考えても1日〜2日はかかるでしょうから、予め時間を確保して自分と向き合うようにしてください。
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見積もりや営業メールはテンプレ化する
2つ目の方法は見積もりや営業メールなどの雑務をテンプレ化することです。
フリーランスには収入に直結する作業以外に、様々な雑務があるでしょう。
- 見積もりの作成・送信
- 営業メールの送信
- 売上管理
このような作業に時間を費やしてもあなたの収入は増えず、疲れたという気持ちだけが残ってしまいます。
収入に繋がらない雑務はテンプレ化して、時間と思考を消耗することを最小限にするべきです。
ポイントはクライアントからの質問や依頼をテンプレに反映していくこと。
テンプレ化したにも関わらず、クライアントから質問が来てしまうと2度手間になってしまいます。
- テンプレ送信
- クライアントからの質問
- クライアントからの質問をテンプレに反映
- 次回から同じ質問がこないようになる
こんな感じで、テンプレをブラッシュアップしていけば雑務を最小限にすることができるはず。
そもそもクライアントも無駄なやり取りは求めていないため、分かりやすい資料があればそこから選びたいと思っています。
- リーランスとしての価格表を作る
- 価格表の中に依頼ボタンを設置する
- 仕事内容の詳細(納期、納品数、価格など)
これらの事柄を全て網羅した価格表を作っておけば、無駄な雑務で消耗することはありません。
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目先の仕事だけでなく未来の自分へ投資する
3つ目の方法は、目先の仕事だけでなく、未来の自分への投資になるような行動を取ることです。
目先の仕事ばかりに飛びついてしまう自分から、成長や収入アップに繋がる行動ができるように軌道修正していくことが大切と言えます。
目先の仕事もこなしつつ、未来への投資になるような行動もしていきましょうという話ですね。
未来への投資になる具体的な行動とは
- 読書をして1つの分野に詳しくなる
- 個人名でブログをはじめて名刺代わり&収入源にする
- 副業として新たなビジネスをスタートさせる
などがあるでしょう。
読書をして1つの分野に詳しくなる
読書はネットの情報とは違って、1つの分野に対して網羅的な知識を補完することができます。
表面的な情報ばかりを摂取しても、そこまで成長できず疲れてしまうのです。
読書は時間がかかるものですが、その分あなたを成長させるキッカケをくれるものです。
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個人名でブログをはじめて名刺代わり&収入源にする
フリーランスは名刺代わりになるブログがおすすめです。
ブログで情報発信をすることで、クライアントがあなたを見つけるキッカケにもなるでしょう。
また、ブログでアフィリエイトをすれば収入源としても期待できます。
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副業として新たなビジネスをスタートさせる
新しいビジネスアイデアがあるなら、副業として始めてみても良いでしょう。
現状に疲れている人は、副業を始めることでフリーランス人生に新しい風を吹かせることができます。
また副業はフリーランスライフを前進させてくれるキッカケにもなるのです。
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【副業ではなく複業】という働き方パラレルワークの魅力と方法を解説
一見、面倒と感じる行動の中には、将来の自分に役立つものが沢山あります。人生を良い方向に変えていくには、目先の仕事をこなしつつも長期的な視点を持って行動することも大切です。まずは簡単に始められそうなものから取り組んでみてくださいね。
フリーランスは選択肢の1つにすぎません
ということで、フリーランスという働き方に疲れたと感じてしまっている人は、ちょっと立ち止まって休みつつ今後の予定を考えましょう。
フリーランスは働き方の1つの選択肢に過ぎません。いつやめたっていいし、再開したっていい。
フリーランスをやめてはいけないと考えすぎて精神的に病んでしまったら元も子もありません。
これ以上、疲れきったフリーランス人生を送りたくない人は
- 80/20の法則を使って無駄な仕事を排除する
- 見積もりや営業メールはテンプレ化する
- 目先の仕事だけでなく未来の自分へ投資する
という3つの解決策を試してみてください。
解決策を実行したにも関わらず、フリーランスライフに改善が見られないなら会社員に戻っても全然OKかと思います。周りからの批判なんて耳を傾けるだけ無駄です。
「どうやったら、今の現状から抜け出せるのか?」
この一点に的を絞って、あなたにとって最適な働き方を見つけてください!